架空的日記(99.8.22〜)

1999年10月30日

 ゲーム雑誌『じゅげむ』が今月号を持って、休刊となった。
 創刊当時から、毎号必ず買っている唯一のゲーム雑誌だったので、非常に寂しい。ましてや実は、編集部に友人もいたりするから、あんまし他人事と言う感じがしない。大袈裟だが、身内を失ったような感じがする。
 巻末の「エピローグ」というコーナーには、熱意を断たれた格好の編集スタッフの感情があふれていて、その「痛み」がひしひしと伝わってきてつらい。雑誌社も企業、商売だから色々あるんだろうけどねえ……。何とか続けて欲しかった。
 「書きたくても書けない」「作りたくても作れない」というのは、一番つらいことだろうと思う。その無念さ、推察します。
 『じゅげむ』の編集スタッフの皆様、私はこの雑誌が大好きでした。4年と7ヶ月間、お疲れさまでした。しがない一読者の身ではありますが、2000年の復活の可能性を祈っております。 

1999年10月18日

 「隣の食卓が気になるぜ」シリーズ第2弾〜!!

 ベトナム料理屋で、生春巻を懸命に箸でちぎっている女発見。
 生のライスペーパーってコシがあるから、なまなかな努力じゃちぎれない。二本の箸を強引に引っ張ってちぎるから、切り口はぐちゃぐちゃの、具のニラやビーフン飛び出しまくり。どう見ても激烈にみっともない状態だと思うんだけど、彼女の中の優先順位では、どーも「手でもってかぶりつく」みっともなさのが上、ってことらしい。
 しかし同席してる彼女の友人(女性)は、フツーに手で持って食べてるんだよね。きっと彼女は心の中で、「そんなにまでして箸で食ってるアンタの前で、堂々と手で持ってかぶりついてるアタシってばとんだ野蛮人?つーか、女としてのメンツ丸つぶれ……!」と叫びまくってたに違いない。
 でもその後の「箸ちぎり女」、結局ちぎり分けた生春巻を、手でつまんで食べてたんだよねえ。すっかり謎。

 最近はコジャレた店とかでは、ナイフとフォークでサンドイッチ食べたりしてるけどさ、私はなーんか違和感感じるんだよね、あれも。確かに、ナイフで切らにゃ食えんよーなスゴいサンドイッチも、時々存在してることは認める。でも、そうじゃないごくフツーのクラブハウスとかでも、お上品だか何なんだか、ナイフで切って、でもそーゆーのに限ってたいして切れるナイフじゃないから、パンがぺちゃんこに潰れたりするんだよ。
 「手で食べていい食文化」っての、確実に存在してる筈なんだけどね。度が過ぎたシャレっ気って、粋じゃない。

1999年09月20日

 観て来ましたよ「少女革命ウテナ〜アドゥレセンス黙示録」!!
 ……って、今頃かい(死)。
 いやもーう、うっひょー!って感じの出来でした。すごいステキっす。最高です。さすがっす。感涙。
 途中まで割合フツーっぽかったのに(あれでも)、終盤……ううむ。すごすぎ。しかし泣けますなー。もうほとんど上映は終わっちゃってますが、観れなかった人はぜひ、LDやビデオで観て下さい。マジで損はないです。既存のアニメから一段突き抜けた何かが観られますわー。

 ところで相変わらず更新もメール・掲示板レスも遅れがちになってます。
 夏以降、個人的に生活環境が激変したもので……両立はなかなか大変だったりしますが、出来うる限りは続けて行きたいと思っているので、どうぞ長〜い目で見てやって下さいまし。

1999年09月11日

 どうも。実はこのホームページ開設以来、こんなに更新しなかったの初めてです。
 というか、今までが馬車馬すぎてたのかね。そりゃ世の中には「毎日更新」のページもいっぱいあるけどねー。
 私にはとてもそれはできん……時間できるとプレステの電源に手が伸びるし。←死。

 ゲームと言えば、しょぼしょぼやってはいるんですけど、全然レビューが書けない……。自分でもすごく悔しい。
 「サガ・フロンティア2」と「聖剣伝説レジェンド・オブ・マナ」は、絶対今年中には何か書く〜!時期外しすぎてて、自分でも大笑いだけど。
 「聖剣LOM」と言えば、ファミ通ブロスの通販で「サボテンくん人形」申し込んじゃった〜!踊らされてます。でも好き。反省の色なし。

1999年08月30日

 前回の日記書いてから、ふと思ったんですけど。
 少し前、知人に「アニメのスタッフとかに興味持つようになったの、いつから?」みたいなことを尋かれて、私は「パトレイバーだ」と答えたんですが、今考えると違うなあ。パトレイバーの頃(特にテレビ版見てた頃)は、気にかけるスタッフの「領域」って、作画監督だけだったなと。押井守って名前は強烈に灼きついたけどね、各話演出まで気にしてた訳じゃなかった。
 アニメ作品をある程度ディープに見出した最初の頃って、まず気にし始めるのって作監じゃない?それから脚本、演出ってチェックするようになって行くという感じ……。
 話がそれたけど、私が最初に脚本とか意識するようになった作品って、前述の「セーラームーンS」の榎戸洋司さんからかなー、と最近思ったの。だって明らかに違うんだもの。榎戸さんの回って(主にはるかとみちるの暴走ぶりがねー)。各話ごとの出来の差みたいなものもさ、セラムンって結構……あれだったじゃん。作画にしろ演出にしろ、さあ(笑……っていいのだろーか)。

 そんで関係ないけど、未だにウテナ映画版見に行ってません。死。

1999年08月22日

 同人の相棒……というか妹の、夏コミ向けシュラバに巻き込まれて、不満たらたらのある晩。
 トートツに『美少女戦士セーラームーンS』を見たくなり、二人揃って原稿しつつ見る。
 ……翌朝8時まで、一瞬も眠くならずに活動し続ける。
 つーか、徹夜のシュラバで、こんなにばりばりテンション維持できたの初めてだよ!おそるべしセラムンS。

 ま、ただ単にウチらにあの世界がハマりなだけ。
 「S」限定してるってことは、つまりはウラヌスとネプチューンですがね。大好きなんすよあの二人。
 という訳で、今マイブーム復活中。
 「いくよ、みちる」「よくってよ、はるか」あああこれだよこれっすよ!!これしかないっすよ!!!
 ……ばかですねー。

 しかし……放映当時、私はあの「S」の終わり方って結構不満でね。
 ウラ&ネプは無力ですべてが徒労のまま。全部の決着はムーンがつけてしまう。しかも「どうやってほたるを救ったのか」についての描写が一切なく、いきなり終わってる。うさぎがほたるを追って行って、あっという間に世界が救われてしまう。「そのこと」に関してのうさぎのコメントもなし。ただ赤ん坊に戻ったほたるを抱いて戻ったという、事実が見えるのみ。
 こんな結末ってある〜?と思いましたよ。1年やってこれがシメ?みたいな。
 あの頃の私は、この物語に「最終決着らしいストーリー展開」とか、「ラスボスをどうにかするカタルシス」とか、そーゆーのを強く、求めていたんですよね。「S」のラストにはそういう要素、全くなかったから、消化不良の印象が残ってた。
 けど、「ウテナ」を経てもう一度見直すと、いや、これでいいんだなと思いました。
 あれって……「S」ってカンペキに、ウラヌスとネプチューンの物語なんですね。誰よりも純粋すぎる人間(タリスマンの所持)が、「世界(現実)」に裏切られる物語。たとえ自らの手を汚してでも世界を救う!それは自分たちにしかできないことだから、という思いが一貫して彼らにはあって、でも結果として世界を救ったのはうさぎであって、はるかたちではなかった。
 メシアの存在は終盤まで、はるかたちも探していたけど、最終決戦の場に至ってはもう、彼らはその存在を信じられなくなっていた。うさぎがメシアである、という予感みたいなものもあったけど、それもはるかたちは否定する。
 うさぎの「純粋」というのはもう、一種神様みたいな純粋さで……というか、ムーンの存在自体が「特別」というか。うさぎが意図するしないにかかわらず、その「意志」こそが絶対的な力となる。何もかも許された意志・魂という方が近い存在で、だからこそほたるを救うことが出来たのでしょうが。
 はるかとみちるの「純粋」というのはもっと現実的で、ある意味もっと「普通の人間の」次元のそれ。自分に出来ることの最善を尽くそうとして、全部破綻していく。破滅のビジョンを示し、それを止めるのは彼らなのだ、と二人に告げた筈の世界が、最後の最後で裏切る。「ご苦労さん、あんたの役目は終わり。あとの始末はメシアがつけてくれるから」と。
 ……じゃあ二人の苦闘は何だったんだとか、所詮捨て石だったのかとか、問うても世界はもう応えない。自分たちが本当に護るべきものは何だったのか?世界か、メシアか、それとも……それも分からない。
 とりあえず最後の戦いが終わった時、二人にあったのはひたすら、徒労感だったような気がする。光り輝くムーンと、赤ん坊のほたるを見つめる茫然とした姿は……奇跡を喜ぶとか、そういうものではなかった。

 話それちゃったけど……ラストバトルの「内容」が描かれなかったのは、はるかとみちるの視点で物語を語っているからでしょうね。作り手の意識がこちら側にあって、うさぎの側ではない。うさぎの側の視点ってのは、もう神様の領域で、常人には見られないから。
 理解できるのは「現実」の領域。ある意味、本当は「うさぎのようになるべきだった」のかも知れない、けど現実にそうなることはできなかった敗者の物語。それが私の今思う「セーラームーンS」です。
 (勿論ここでは私は「S」最後の2話を無視してるんだが。つーかあの2話、マジで無理矢理だったよーな気がするんですが。はるかもみちるも、ちょっと性格違うしー)

 やはし幾原さんはすげーぜ。榎戸さんも。既に分かってたことではあったけど、改めて再確認したこの頃でした。


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