光田康典好きな曲ランキング第一期・上位曲レビュー

 来訪者様のリクエストから始まったこの企画ですが、思いの他たくさんの方々のご投票を頂きましたこと、まずは管理人としてお礼申し上げます。単独のゲームタイトル中での「好きな曲」を投票するのならともかく、特定のゲーム作曲家さんの、すべての仕事のなかから無差別な投票を行うというのは、たぶんネットでも類を見ない試みだったのではないかと思います。そして、こういう試みを実行してもちゃーんと成立してしまう辺りに、光田さんの人気のほどを感じてしまいます。
 ランキングに入った曲も、結構バラけている感じで……時期的なこともあってか、やはり『クロノ・クロス』の曲が一番多い(25曲)のですが、どうしてどうして、発売後それなりの年月を経た『ゼノギアス』(19曲)も『クロノ・トリガー』(18曲)も根強い人気を誇っています。
 ちょっと面白いと思ったのが、MIDI系サイトであまり見ない曲が、結構上位に入っているのですよ。データを作りにくい・作りやすいの問題もあるのでしょうが、この辺りが「ファンに望まれている曲」だということで、耳コピ職人の方々にとっても、参考になるデータなのではないでしょうか(もしデータ作られたら、掲示板等で宣伝して下さって構わないですよ〜。相互リンクもオッケー!)。

 それでは、ランキング上位10曲について、簡単な解説を加えていきたいと思います。←蛇足


第1位 CHRONO CROSS〜時の傷痕〜(クロノ・クロス)

 ぶっちぎりの第1位。ランキング開始時点から最終段階まで、一度も他曲に1位の座を明け渡すことはありませんでした。しかし人気が出るのは当然というか、ものすごいインパクトのある曲ですよねえ。実際「この曲をCMで聴いて、クロスの購入を決意した」という方も、少なからずいらっしゃるようです。そして購入後には、「必ずオープニングムービーを見てからじゃないと、ゲームのプレイに取り掛かれない症候群(長い。)」を無数に生み出してしまったという……。
 あちこちで何度か取り沙汰されていますが、正式表記は「傷痕」です。サントラブックレットの「傷跡」は誤植。ちなみに通常盤(流布盤)でも誤植直ってませんでした……(00年1月購入時点)。
 ランキング展開中は、ランク内に複数投票がぞろぞろ登場して、管理者の井プゥ様に大変苦労をさせてしまった、思い出深い曲でもあります。

第2位 時の回廊(クロノ・トリガー)

 クロノ・トリガー古代世界のメインテーマとなっている曲です。初出はジール王国……天上世界で、王国崩壊後は古代世界フィールドの楽曲となります。
 この曲も強い!中盤まで、「SMALL TWO〜」と激しいデットヒートを繰り返しておりました。思い入れの深いファンが多いようです……って、かく言う私もその一人。「この曲で光田康典に惚れた!」という人がすごく、多いんですよね。
 とにかくゲーム中で出会った時のインパクトが強かったんですよ……。個人的には、「楽曲とゲームシーンの相乗効果のすごさ」を生まれて初めて、思い知らされた曲であります。どちらがどちらを凌駕するというのではなく、ただ互いに場面のイメージを倍増しあっている感じ、というか……。

第3位 RADICAL DREAMERS〜盗めない宝石〜(クロノ・クロス)

 クロノ・クロス、エンディングテーマ。ランキング実施中、じりじりと票を伸ばしつづけ、ついに3位に食い込んできました。ハードがプレステに移行されて以来、歌モノのテーマ曲は珍しくなくなりましたが、オール日本語詩となると、逆に貴重かも知れない。しかも伴奏はギター1本。これだけシンプルな曲ながら、しっとりじっくり、聴く者の心に染み入ってくる……楽曲の威力を感じさせられます。光田氏特有の美メロを堪能できる名曲です。

第4位 SMALL TWO OF PEICE〜軋んだ破片〜(ゼノギアス)

 ゼノギアス、エンディングテーマ。ランキング序盤の獲得票数はかなりのもので、一時は2位につけていたこともあったのですが、終盤伸びず、惜しくも4位に留まりました。
 壮大な宇宙歴史SFの末尾を飾るに相応しい、やさしくも美しい一曲です。個人的には、大サビの展開がとても好きです(このフレーズが「おらが村は世界一」に使われていることに、後に気づいた時には、本気で泣けそうでした……ホントに「最先と最後」がつながってるんですよあのゲーム……って、閑話休題)。ラストがさらっと静かに終わっていくところも、沁みます。
 あとは加藤正人氏の日本語詩(原詩)も、独特の表現が堪能できて見所のひとつです。百億の鏡のかけら、ちいさなともしび、とらわれた天使のうた声、ゼノギアス……ああ懐かしい。

第5位 MAGICAL DREAMERS〜風と星と波と〜(クロノ・クロス)

 クロノ・クロス、スラッシュのコンサートイベント(黒龍の加護・マブーレ復興)の曲です。終盤の追い上げが強かった曲ですね。イベントのシーン、画面とのシンクロニティ、台詞の響き等々と、この曲も強く絡んでいる気がします。
 ギターと古楽という、割とむちゃな合わせ方が、妙にしっくりハマっていて、明るいけど何処かせつない、古いようで新しい、不思議な印象を与えてくれる一曲です。

第6位 風が呼ぶ、蒼穹のシェバト(ゼノギアス)

 ゼノギアス、空中都市シェバトのメインテーマ。終始ランキングのいい位置につけていて、結果もこのようになりましたが……正直言って、この曲がこんなに人気が高いとは、このランキングやるまで私は思いもしませんでした。いや、個人的には大好きな1曲なんですが、マイナー人気だと思っていたもので……光田さんファンの琴線には、ばっちり触れる曲なのかも知れませんね!
 タイトル通り「風」のイメージを強く感じさせられる曲です。シェバトという都市の抱えた、風化したさみしさを極上のメロディで表現している感じです。最終盤の「雪原アジト」でかかっているのも、印象深い使われ方でしたね。

第7位 夢の岸辺に アナザー・ワールド(クロノ・クロス)

 クロノ・クロス、アナザーワールドのフィールドテーマ曲です。これもランキング終盤、追い上げて来た曲のひとつ。今となっては入手不能な「ラジカル・ドリーマーズ」のメインテーマを、哀感たっぷりにアレンジした名曲です。
 バイオリンのたっぷりとした響きの美しさは、プレステ内蔵音源だとは全く信じられないクオリティです。光田さんの曲にしては、1ループの区間が短いようにも思いますが……考えてみると、ラジカルのテーマって短いんですよね(ホームワールドのフィールドでも使われている「クロノ・トリガー」のように、何部ものパート構成がある訳ではないのだった)。

第8位 サラのテーマ(クロノ・トリガー)

 クロノ・トリガー、古代魔法王国ジールの王女・サラのテーマです。イベントシーン限定曲なので、作中聴ける回数はかなり少ないです。……が、この人気。さすが。
 悲劇の王女、そのせつなさかなしさが、じんわりと胸に響いてくるような佳曲ですね。「時の回廊」でも使われている(と思う)ちょっとぺこぺこ言う感じの太鼓の音色が、妙にしんみり来るのでした。

第9位 飛翔(ゼノギアス)

 ゼノギアス、シェバトにおけるゼプツェンvsアハツェン戦をはじめ、作中さまざまなシーンで使われている曲です。今回のランキング上位曲は、全体にミディアム〜スローテンポの楽曲が中心になっているようで、この曲のベスト10入りはある意味、貴重なのかも。しかしこれまた、カッコ良すぎるくらいカッコいい、なのにどこかせつないような……というのは、私の中ではこの曲はどーしても、マリアのイベントの印象と切り離して考えられないせいなのかも知れませんが。
 実は、個人的に大プッシュ曲!だったりするので、管理人特権で好きなこと書きます。私は「ゼノギアス」に関しては、先にサントラを買って、あとからゲームをプレイしたのですが……ゲーム未プレイ状態で聴いた時から、この曲にとにかく惚れこんでしまって。この曲が何処でどのように使われているのか知りたいが為に、ゼノをやったようなものだったりするのです。したら、結果は……ははは。えらい使い回されている件については、やっぱり今でも気になって(←まだ言うか)。具体的にどのぐらい使い回されたかについては、私の「つれづれゲームレビュー」参照(ゼノのレビューと、ゲーム音楽のトコね)……とほほ。

第10位 星を盗んだ少女(クロノ・クロス)

 クロノ・クロス、キッド関連のイベントでかかる、いわば彼女のテーマ的な曲。元々は「ラジカル・ドリーマーズ」でも、似たような位置付けで使われていた曲ですが、クロス版たるこちらは、みとせのりこ嬢によるスキャットが入っているのが、最も大きな相違点でしょう。ランキング開始時の勢いが強かったですが、終盤の伸びに弱く、この位置に留まりました。
 笛のひびき、バイオリンのメロディがフレーズの終わりでハモるところとか、全編泣かせに来ている感じの、ものすごい威力を感じます。これ、ほんとにプレステ音源……?

第10位 悔恨と安らぎの檻にて(ゼノギアス)

 10位の曲は、どちらも20票ぴったりで2曲ランクインとなります。
 ゼノギアス、教会本部(平時)でかかっていた曲です。使用箇所が結構、限定されていたような記憶があります。イベントシーンでも何度かはかかったような気もする(←ちょっと曖昧)。
 チェンバロ中心の、宗教音楽ふうの楽曲です。途中から入ってくるコーラスの使われ方とか、光田ファンの心の琴線に触れる系かも知れない。シブい名曲だと思います。耳コピでは見かけにくいのは、やはりコーラス再現の難しさ故でしょうか……。


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